社長BLOG

みなさんこんにちは。
札幌のBMW専門店 インポートカーBODENの橋本です。

 

今日はネタがあまりないので、話に脈絡がないかもしれませんが・・。

 

 

私は「目的を達成するために、努力する姿」や、「それに特化したモノ」に美しさを感じます。

 

 

ですので、一生懸命働いている弊社のスタッフの姿を見ると涙が出そうな時もありますし、一生懸命やった結果、お客様から「ありがとう」の一言をいただけると本当に嬉しくて、「この商売やっていて良かったな。」とつくづく思います。

 

スポーツとか見ていて感動するのも、そういった努力を積み重ねて本番を迎えた選手達の姿勢が伝わるからですよね。

 

 

 

一方、「目的達成に特化したモノ」とは？

 

 

工具とか好きな人、いますよね。
私は機械いじりは苦手ですが、工具売場にいくと何故かワクワクしたりします。

 

 

日本刀が美しいのも、「よく切れる」という目的を徹底的に追求した結果なのではないかと思います。

 

「ちゃんと切れるし、缶詰も開けられるし、なんにでもオールマイティー。」みたいなサンダース軍曹が持ってそうなサバイバルナイフみたいのって、なんか無骨で美しさを感じません。

 

 

そういった延長線上で、、、話は全く変わりますが、そして私はオタクで中二病なのかもしれませんが・・。

 

 

私はプロペラ時代の戦闘機が大好きです。

 

 

 

 

今の戦闘機ってこんなイメージですが、技術が発展した現在では、戦闘機同士のドッグファイトも、対地攻撃も対艦攻撃も、全てこの一機でこなすんですよね。

 

翼の下のミサイルとかをその目的に応じて換えればそれでOK。
なんでもできるオールマイティ機。サンダース軍曹のナイフと一緒です。

 

ゴテゴテしちゃってあんまり美しくありません。

 

 

第二次世界大戦時のプロペラ機は、それぞれ目的別に機種が細分化されています。

 

ドッグファイト専門の「戦闘機」
軍艦に対して水平に侵入して魚雷を放つ「雷撃機」
同じく垂直に侵入して爆弾を落とす「爆撃機」
対地攻撃を行う「襲撃機」

 

目的が細分化していて、それぞれそれに特化したデザインや機能を持っています。

 

 

 

 

こちらはその内の「戦闘機」に分類される飛行機で、ドイツ軍を支えた２機種ですが、

 

メッサーシュミットBf109（エンジンはダイムラーベンツ製）

 

 

フォッケウルフFw190（エンジンはBMW製）

 

 

BMWが航空機エンジンメーカーだったことは有名ですが、ベンツも航空機エンジンを作っていたんですね。

 

２機種とも戦闘機同士の戦いを行って、制空権を確保するのが使命ですが、それぞれ生い立ちが違うようです。

 

 

上のダイムラー製エンジンを搭載する飛行機は、ドイツ軍の主力戦闘機として先に開発されました。
先端が尖っていてこちらの方がスマートなデザインです。

 

これは水冷エンジンを搭載する証で、高性能を発揮しますが当時の技術力ではトラブルが多く、稼働率が悪かったみたいです。

 

 

主力戦闘機の稼働率が低いのは大問題になるわけで、「より信頼性の高い戦闘機を。」ということで開発されたのがBMWエンジンを搭載する下の戦闘機です。

 

信頼性が高いのは空冷式なのですが、エンジンに空気を当てないといけない構造上、エンジンが大きくなるほど空気抵抗が増えます。空気抵抗は航空機にとって致命傷なので、BMWはベースの18気筒エンジンをパワーを維持したまま14気筒化（つまり小型化）する技術革新を行いました。

 

 

開発コンセプトが「ただ速いだけでひ弱なサラブレッド」ではなく、
「過酷な運用に耐える騎兵用の軍馬」だとか。

 

 

BMWエンジンを搭載するFw190は、主力戦闘機のスーパーサブ的な位置付けで開発されましたが、後半はレギュラーとして大活躍したようです。

 

 

「高性能を実現しつつ、絶対的な信頼性を確保し、制空戦闘に特化した姿。」

 

 

・・・とても美しいと思いませんか？

 

 

 

 

おなじみのメーターパネル。
私は特に、この古いタイプのメーターが好きです。（アクセルを踏むと右下の燃費計がグイーンと動くヤツ）

 

 

 

「BMWのメーターは、航空機時代のコクピット照明のオレンジを継承している。」

 

 

 

 

は嘘か本当か分かりませんが、Fw190に与えられた「絶大な信頼性と高性能」の開発使命を守り通したように、

 

 

 

「走りの楽しさを追求し、独自のこだわりを持ち続ける。」

 

 

という信念は脈々と続いているようです。

 

 

 

 

オレンジ色のメーターしかり、FRレイアウトしかり、縦置き直列６気筒エンジンしかり（最近は4気筒ターボになっちゃってるけど）、ドアミラーウィンカーは装着しないとか、独自のこだわりを持ち続けていますね。

 

 

その信念ある姿をみて、私はBMWは「とても美しい車だな。」と思います。

 

 

 

 

是非お店でBMWの美しさに触れて下さい！
みなさまのお問い合わせ、ご来店お待ちしております！