社長BLOG

みなさんこんにちは。札幌のBMW専門店インポートカーBODEN（ボーデン）の橋本です。

 

今、世間を騒がしているのはこの人。

 

株式会社ビッグモーターの元 代表取締役・兼重宏行さん（本日2023.7.26付で代表取締役を辞任）。71歳。

 

 

いや〜、みなさまご存知の通り、昨日の記者会見はかなりヒドイ内容で、、。

 

 

・組織的な命令や、経営陣の関与での不正は一切行っていない。

・天地神明に誓って、不正が行われていることは全く知らなかった。

 

 

等々の発言で、、従業員を守るどころか、全て従業員の責任にする「トカゲのシッポ切り」

 

 

と思われても仕方がないかなーと思っています。

 

 

このような企業のせいで、真面目にやっている多くの中古車業者（弊社含め）が色メガネで見られ、業界全体に悪影響が及んだらイヤだなぁ、、と思っておりますが、、

 

 

でもね、、なんとなく社長ご本人は、「本当になにも知らなかった」んじゃないかな、と思っています。

 

 

ご本人はほぼ隠居状態で、毎日ゴルフ三昧だったようですし。

 

 

「真犯人」は実質的な２代目で、副社長の息子さんでしょう。

 

 

息子の強引な売上至上主義経営・過剰なノルマ設定・即時降格をチラつかせた傍若無人な組織運営・・。

 

 

彼が実権を握り出した2017年頃を境に、数々の不正は行われ始めたようです。

 

 

 

この方は、ビッグモーターと並ぶ中古車業界の大手、ガリバーインターナショナル（現IDOM）の創業者、羽鳥兼市さん。

現在82歳ですが、10年くらい前の、現在の兼重さんと同じ頃の写真を拝借してきました。

 

 

・・・どことなく雰囲気が似てるなー、、と兼重さんの記者会見を見ながら、羽鳥会長のことを思い出していました。

 

 

どちらも田舎のイチ中古車屋さんからのスタート。（兼重さんは山口県。羽鳥さんは福島県）

１代にして、巨大企業（両者とも年商は5,000億円クラスの大企業です）を作り上げた方たちです。

 

 

両名とも少し悪そうな雰囲気もありますが（失礼）、とても人懐こい感じもして、人を惹きつける魅力に長けているのでしょう。

元来の人たらしの性格に加え、本気で頂点を目指すバイタリティと、その夢を語る力と、カリスマ性を持ち合わせた優秀な経営者だと思います。

・・優秀でなければ、30年やそこらで数千億の売上を上げる会社を作れないでしょう。

BODEN（ボーデン）なんて、11年で売上7億円だからね。。ちょっと悲しくなってきた（笑）

 

 

でも、やはり急成長には色々な弊害も付いてきます。

ご存知の通り、私は創業期に近い段階のガリバーに在籍していて、会社が大きく成長する過程を自ら体験してきました。

今回のビッグモーターのように、お客様の方を見ずに、会社の成長、社内の目標売上の達成だけを見てきたこともあります。

 

 

当時社長の羽鳥さんは、「客に迷惑かけてでも売上作れ！こらー！」なんて言ったことは、もちろんありません。

 

 

ただ、社員が、社長に褒められたい、出世したい、給料稼ぎたい！って目つきが変わっちゃってるから、営業会議は、今回のビッグモーターのLINEのやり取りのようでした。

 

 

「てめー！店長何年やってんだ？赤字出すくらいならとっとと辞めろ！コラ！」

「未達の店長は全員正座！正座して営業会議に臨め！」

 

 

・・なんてやり取りを見てきました。

 

 

いつしかガリバーは「ブラック企業」って呼ばれていて、、。

 

 

「・・・あれ？社長の言う、自動車業界の革命児を目指して、胡散臭い中古車業界を改善し、お客様に喜ばれる企業を目指してたはずなのに・・？あれれ？？」

 

 

・・・って気づき始めた頃、、。

 

 

ここがビッグモーターとの大きな違いだと思いますが、、社長のご子息（現在の社長。当時35歳位かな）が、

 

 

「社長には会長に退いていただき、自分が社長になる。」

 

「企業にとって、利益は血液や空気と同じ。人間は空気や血液がなければ死ぬ。」

 

「ただ、我々は、酸素を吸って肺呼吸をし、血液を造成し続けるために生きている訳ではない。」

 

「利益は生命維持に不可欠だが、利益を出すために企業は生きているのではない。企業は、その企業理念を全うするために存続が許されるのだ。理念なき会社は必ず滅びる。ガリバーは今日から生まれ変わる。企業理念を追求する会社になる。」

 

 

・・と、大々的に発表されまして、当時私は執行役員をやらせていただいておりましたが、心にブッ刺さりましてね、、

 

 

「なるほど。その通りだ。この若い社長を助けて、いい会社にしたい。」

 

 

 

と、心に誓った記憶があります。おそらく2008年頃の話で、BODENを作る4年ほど前のことです。

 

 

 

 

 

ガリバーもビッグモーターと同様、整備工場や板金工場を併設した、超大型の展示場を展開するビジネスモデルに邁進しているようですが、

 

 

上記の話の通り「２代目の差」で、ガリバーはビッグモーターのようにはならないでしょう。

 

 

カリスマ創業社長が作り上げたちょっとヤンチャな企業を、、

 

 

更にアウトロー化し、利益追求の道を走って、やくざ者のような会社にしてしまったビッグモーターの２代目。

 

やんちゃな会社を、落ち着いた、大人の会社にしようとしているガリバーの２代目。

 

 

このあと、どうなりますかね？

ビッグモーターの大ゴケで、ガリバーの株価が上がっているようですが、オレも買おうかな（笑）

 

 

・・・はっ！いかんいかん、すっかり他社の宣伝しちゃってるじゃん。どうしようBODEN（ボーデン）のお客様みんなガリバーに行っちゃたら・・（笑）

 

 

 

・・・思うところあって、自分の力で全てを創業し、企業運営したい！

 

と、思ってガリバーさんとは袂を分けましたが、、

 

 

「企業理念あっての企業」

 

 

という、ガリバーの社長の教えは、今も心に染み付いています。

迷った時の羅針盤になっています。

 

 

ニューフェースの営業スタッフ。米田さん。

美人さんです。商談予約お待ちしております（笑）

 

 

ガリバーが全ての診療科目を揃える大学病院なら、BODEN（ボーデン）は、脳神経外科とか、整形外科とかのカテゴリーキラーの専門病院です。

 

大学病院にはない、細やかな気配りと、高い専門知識を武器にがんばっていきます。

 

 

売上5000億と、7億の企業。

全く歯が立たないように見えますが、彼らの店舗数が500店舗だとすれば、１店舗あたりの売上は10億円。

10億の大学病院と、7億の専門病院。局地戦では十分に勝算があるんです。

大手チェーンの回転寿司より、街の名店の寿司の方が当然美味しいよね。

 

 

 

 

商談スペースからは、工場の様子が丸見えです。テーマは「見せる工場」。

お客様に安心感を与えるのが目的です。

 

靴下にゴルフボール入れて車体を凹ますどころか、、メカニックは鼻くそもほじれないし、ケツが痒くてもおいそれとはかけません（笑）

 

 

副店長の後藤さん。

 

お客様からの故障受付や、整備の相談の窓口は彼がメインです。

ドMなので、色々難題を押し付けても大丈夫です（笑）

 

 

利益追求どころか、利益は全て、あらたな投資に向かっておりまして、常にお金がありません。

借金はいっぱいあります（笑）

 

数百万円を投じた撮影ブースで、今日も米山が撮影しております。

 

 

「BODEN（ボーデン）カラーに塗装してください！」

 

 

ってお願いしたら、なんか真っ青になってしまった店舗近くの倉庫。

 

 

「BODEN商品化センター」と名付け、中では、撮影や、コーティングや、納車前の仕上げ等が行われております。

 

 

第２展示場。

良質車にこだわるあまりに、なかなかBODEN基準に見合った商品が見つからずに補充に飯島店長が四苦八苦しておりますが、より多くの良質車両を並べていきたいと思っています。

 

 

「わ」ナンバー登録されたレンタカーのi8。

 

 

BODENの会員様であれば、修理時の代車として、みなさま無料でお貸出ししています。

 

 

さすがにガリバーとはいえここまではしないだろう（笑）

 

 

このような形で、「専門病院」としてより高度なサービスをお客様に提供してまいります。

 

 

「BMWの販売を通じて、お客様にワクワクするような人生を提供する。」

 

 

この当社の「企業理念」、ただこの一点を実現するために我々はこれからも邁進してまいります。

 

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

インポートカーBODEN（ボーデン）のホームページ↓

www.i-boden.co.jp