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BODEN BLOG
ボーデンスタッフのブログ
北海道にBMWの良さを広めたい!札幌のBMW専門店・インポートカーBODENのブログでは、
BMWの情報や、店のお知らせ、BODENのスタッフを知って頂くため日々の出来事をご紹介します。
「北海道にBMWの良さを広めたい!」札幌のBMW専門店・インポートカーBODEN(ボーデン)橋本圭市の社長ブログ
2016.06.26
みなさん、こんにちは。
札幌のBMW専門店 インポートカーBODENの橋本です。
一般的なサラリーマンレベルの年収にも関わらず、無謀にもV10・5000CCのモンスターマシン BMW M6を購入してしまったBMW屋社長のM6体験談、第2弾でございます。
名古屋の中古車販売店で前オーナー様から委託販売されていたこの車両ですが、ある程度しっかりとした整備をされてきたようです。
点検の結果、ウィンカーレバー破損?(中の部品が割れているような感じでウィンカーを動かすととても貧乏くさい音が・・・)があったものの、タイヤ・足回りのブッシュ関係・ブレーキ関係は良好でそのまま乗れる状態でした。
SMGのクラッチ残も問題ナシ。
エンジンオイルの漏れや、水漏れなども皆無です。
「サーキット走行未使用。Mボタン(通常400馬力を500馬力に解放するスイッチ)もほとんど未使用。」
という前オーナー様の申告は間違いなさそうです。
オイル関係(ミッション・デフ・エンジン)で12万円の出費はあったものの、点検・ウィンカーレバー交換も行って合計15〜16万円で済んだので、まずはホッと一息です。。。(笑)
ウィンカーレバー交換後、頻繁にエラー表示されていた「DSCエラー。」
ABSと空気圧警告灯と、DSCマークと、もろもろの警告灯が「ポーン!」という警告音と共に同時点灯しますので非常に心臓に悪いのですが、、、
ウィンカーレバースイッチと共にステアリング内に入っている舵角センサーの舵角読み取りレンズの清掃をしっかりと行ったところ、その後一切表示されなくなりました。
舵角センサーはステアリングの動きをCDの読み取りレンズのようなレンズで読み取っているのですが、おそらくレバー交換時に微妙なホコリなどが混入したのでしょう。
舵角センサー交換は10万円コースの修理なので、まずは一安心です(笑)
「さあ、準備万端。いよいよ新しい相棒との生活が始まるぜー。これからよろしくなー、壊れるなよー(笑)。」
と、イグニッションオン。エンジンスタート。
「キュルルル・・バオン!・・ババババババババババ・・」
排気音は、ドドドド・・・という重低音の効いた音というより、1万回転以上回るリッターバイクのような、渇いた音色です。
「さー、いよいよ発進だー。」
SMGのレバーを右に倒すとインジケータには「D」の文字が。
これは自動変速モードの意味で、「D」の横にある5つのゲージがSMGの変速スピードを表しています(ドライブロジック)。
ドライブロジック「1」だと、2速発進モード。ギアチェンジも極力マイルドに行うため、半クラッチを多用します。
2速発進&半クラッチ多用という、機械には一番負担がかかるモードですね。
ネット等で多く見られる「SMGが壊れて修理代100万円!」なんていう方はおそらくこのモードでの走行が多いのではないでしょうか?
ドライブロジック変更スイッチで「3」にセット。
1速で発進します。
それなりに半クラッチを使う感覚が伝わってきて、車はそろそろと動き出します。
自動変速は基本的にポンポンとシフトアップしていきますが、一定の踏み込み量で緩やかに加速する場合、特に違和感はありません。
ところが、アクセルの踏む量によっては、2000回転でシフトアップしたり、4000回転超えてもシフトアップしなかったり、低速での2速→3速のチェンジもかなりタイムラグがあったりします。。。
特に30キロくらいでトロトロと渋滞路を走るような場合は、とても乗りにくい。。
なんだか免許取り立ての人が運転するマニュアルミッション車のようなギクシャク感・・・。
「う〜ん、なんだか乗りにくいなぁ。。。すげー疲れるし・・・。」
「・・・まてよ、そもそも構造的にはマニュアルミッション車なんだから、自動変速モードに頼るのやめよう。信号待ちでクラッチペダル踏み続けなくてもいい、楽チンな2ペダルマニュアルミッションと思うようにしよう。・・・そうしよう。うん。うん。」
・・と自分を納得させる私。
シフトレバーを更に右に押し込むと、インジケーターには「1」の表示が出てマニュアルモードに入ったことが分かります。
クラッチすり減らすのがいやなので、ドライブロジックも「5」のもっともワイルドな設定に。
3速50キロ(法定速度)で、左ウィンカーを出しながら交差点に接近。減速と同時に2速にチェンジレバーを倒します。
「フォン!」
というブリッピング音と共にスムーズに2速にチェンジ。
左にステアリングを切りながらアクセルを踏み込むと、「フォォォォ・・・」という心地いいエキゾーストノートを吐き出しながら加速していきます。
「おー、気持ちええ。。。車が勝手にヒール&トゥをやって回転合わせてくれるのね。。。ブリッピング音、メッチャかっこいい。。」
外から見ると、街中でいい年のオッサンが、低速走行でいきがってアクセルをふかしているようにしか見えないんじゃないか。。という心配はしつつも、この気持ちのいいフィーリングはマニュアル車ならではだよなーと一人つぶやきます。。
ギアチェンジ時の微妙なアクセルオフとか、シフトダウン時の減速Gの発生の予測など、マニュアル車に乗っていた時には自然にやっていたことをだんだん思いだしてきます。
「おー、そういえばマニュアル車って、微妙なアクセルワークが必要だったよね。いつしかオートマに慣れきって忘れてたよ。俺の封印されていたセナ足(自称)を再び使う時が来たか!」
・・・ご存知の通り、セナ足とはF1の名レーサー・アイルトンセナの1秒間に6回?だったかな?の微妙なアクセルコントロール技術のことですが、
信号待ちからのスタート。
セナ足を駆使して、アクセルをそっと踏み込む。
半クラッチが終わってしっかりとギアに繋がった感覚を得ながらアクセルを更に踏み込む。
心地よいエキゾーストノートを放ちながら、4000回転でシフトアップ。2速にチェンジ。
4000回転くらいからかなり甲高いF1チックな音を発生し始め、かなり「走ってる感」が出てくるM6ですが、、、。
「何い!!!??なんでさっき横に一緒に並んで信号待ちしてた、オバチャンの駆るタント(ノンターボ)が、このレーシーな音を奏でるM6の10メートルも先を進んでるんだぁ??」
「俺のセナ足(自称)、全く意味ないじゃん!センベエかじりながらアクセルベタ踏みしてるオバチャンタントに置き去りにされてるじゃん!・・遅っそ、M6遅っそ。カタログスペック0→100キロ4.2秒てホントかよ?つーかSMG壊さないように半クラッチ減らすセナ足やってる間に2.8秒くらい経ってるし!」
超高回転型のS85・V10エンジンは低速トルクがスカスカです(笑)
3000回転以下ではハナシになりません(涙)
フィットやタントや、ハイエースに信号ダッシュで置いていかれても、
「・・・・俺はこんなところで本気は出さねーんだよ。。。。」
という、ダンディでニヒルな大人の乗り方が要求されます(笑)
もちろん、「ローンチ・コントロール」という、取扱説明書にも「あまり使わないでください」とご丁寧に記載してある、シフトレバーを下に引きながらアクセルを床まで踏み込み、シフトレバーから手を離すと同時にレーシングダッシュを開始するというモードを使えばホントに4.2秒で100キロまで加速するんですが、、、。
まあ、一般公道で使うことはないでしょうし、SMGどころかデフやらなんやら壊してしまうでしょう。
・・・なんてことをやりながら、BODEN店舗から街中を通って、新川インターに到着しました。
新川インターから札樽道に入って、BODENの最寄の雁来インターまで高速クルーズの時間です。
料金所を超えて、本線合流までの導入路を2速40キロで走行。
本線合流まで100Mほど手前から、床までアクセルを踏んでみました。
「ファァァァァァッァァァァァ!!!!!!」
S85エンジンがとんでもない雄叫びを上げると同時に、背中は完全にシートに押さえつけられ、タコメーターは瞬時に跳ね上がっていきます。
6500回転でシフトチェンジ(つーか怖くてこれ以上踏めない。。)
さっきまで、モタモタと、「ガッコン」とシフトチェンジをしていたSMGユニットがとんでもない素早さで「スパッ!!」とギアを切り替えます。
引き続き3速でも同じようにタコメーターは踊り続けます。
たまらず、4速にチェンジ。これまた電光石火のスピードで「スパッ!」とSMGがギアを変えます。
もはやとんでもないスピード領域に達していて、、、、
「・・・・誰だ、SMGって全然ダメダメだよ・・って言ってた奴。・・・」
・・・あ、私の勘違いでしたがもしかしたら十勝サーキットでの話だったかもしれません。この話(笑)。
考えてみれば、レーシングカーが3000回転付近でギアチェンジするなんてことないわけで、、エンジンとして最も力がでる5000回転〜8000回転でのシフトチェンジを想定されて設計されているわけですね。
・・・公道では使えないじゃねーか、、、という声もありますが、私はこの「SMG」大好きになりました。
通勤も、、中央区の自宅から渋滞路を通って20分の道筋ですが、、、この体験以来、土日は290円の土日割引を利用して、わざわざ新川インターまで回り道をして高速道路に乗っています 笑
290円往復×土日8回=4,640円でこの快感を得られるなら、、、安いものです。
ダンディでニヒルな大人の乗り方も必要ですが、、社会人としての常識を守り、免許がなくならないように自分を抑える理性を鍛錬する車。それが「M」という車かもしれません。。。。
次回は燃費についてレポートしますね。
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