社長BLOG

みなさんこんにちは。
札幌のBMW専門店 インポートカーBODENの橋本です。

本日は中古BMWの保証の話です。

弊社の販売車両は、全てオークション会場での高評価点の車両だけを扱っておりまして、トラブルの発生率は一般の中古車販売店で購入される場合よりかなり低くなっています。

ただ、これはBMWに限らず輸入車全般に言えることですが、国産車に比べトラブル発生率が相対的に高いことは事実です。

弊社の車両も、発生率は低いものの、やはり機械ですからトラブルに見舞われることもあります。

こちらの車もそんな１台。

以前、当ブログでご紹介したE46の最終型の320i・ハイラインです。

ご紹介した通り極上のE46で、万全の状態でご納車させていただきました。

ところが納車後2ヶ月たった頃、「エンジンの吹け上がりが今いちよくない」とのことでお預かりすることになりました。

専用テスターでチェックしたところ、「３番シリンダー着火不良」のメッセージでしたので、
「イグニッションコイルの交換でOKかな？」と思っていましたが、よく調べるとどうやらコンピューターからの着火命令が出されていないようです。

そうなってしまうとDME（エンジン制御コンピュータ）の交換をするしかありません。

これがDME。
故障頻度としては極めて少ない部品ですが、それでも壊れる時は壊れます。

コンピューターの交換費用は約15万円（汗）

中古のコンピューターを安価に購入して、コーディング作業（コンピューターに車台番号等のデータを読み込ませる）の上、交換も検討しましたが、エンジン・AT等車両の根幹を制御する重要部分の為、万が一を考え今回は新品交換となりました。

正直、販売店としては15万円の出費はかなり痛いのですが、一般的な家庭で数十万のお給料から15万円の方がもっと痛いはずです。

弊社の販売車両は全てに「BODENあんしん保証」が付いてきます。

エンジン本体・AT本体という重要部品はもちろん、今回のようなコンピュータや、パワーウィンドゥ・エアコンにいたるまで全て保証対象部品となっています。

輸入車の販売店はまだまだ、保証なしの販売や、１ヶ月間の初期不良のみの対応のところが多いです。

保証を付けているところでも、よく見ると滅多に壊れないエンジン本体やAT本体のみ保証というところが多いようです。

また、工賃保証と言って、作業工賃はタダだけど部品代は実費。というところも多いですね。

今回のDME交換の工賃は8000円程度で、ほとんどが部品代ですので、工賃だけ保証されてもあまり嬉しくないですよね。

輸入車を嫌いになってしまう方や、初めて輸入車を購入される方にとって最も重要なネックが、この「故障とのつきあい方」ではないでしょうか？

経験上、トラブルは納車後半年以内に出る場合が多いようです。

乗り手が変わったり、使用環境（東京の平坦な綺麗な舗装路で走っていた車が、札幌のガタガタの冬道で走るようになったり）の変化で不調をきたすというのが私の仮説ですが、そういう場合でも保証がついていれば安心だと思います。

もちろんノン・トラブルの車両の方が圧倒的に多いのですが、トラブルに見舞われた車両でも、一度出きってしまえば、その後好調に走っている車がほとんどです。

長くBMWに乗り続けるためにも、保証のついた、出どころのしっかりした車を選ぶことが大事だと思います。

みなさまのご来店・お問い合わせお待ちしております！