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2020.02.21

BMWの話題

BMWのイグニッションコイル交換を予防するために

イグニッションコイルの役割

 

イグニッションコイルとは、エンジンシリンダー内の混合気に着火をするためのスパークプラグに高電圧電流を送る装置です。昔は、ディストリビュータと言って、機械的に各シリンダーのプラグに電気を分配していましたが、現在の車はコンピュータ制御によって各シリンダーに備え付けられているイグニッションコイルで昇圧を行い点火プラグへ電気を送っています。

エンジンの着火を司っている部品ですのでとても重要な部品ですね。

 

 

故障の症状は?

 

 

イグニッションコイルが故障するとシリンダーが着火していないので、当然エンジンの調子は悪くなります。

各シリンダーに配置されているイグニッションコイルが同時に壊れることは稀で、エンジン自体はかかることが多いようです。多くの場合1気筒・または2気筒に火が入らずに(いわゆる1気筒死んだ状態)、健全なシリンダーの動きに合わせて惰性でピストンが動いているだけの状態ですので、エンジン自体はかかっていても大きな振動が出たりします。

アイドリング時に振動が大きい、加速が悪いなどの症状の場合、イグニッションコイルの不調を疑ってみましょう。

また、エンジンチェックランプが点灯することも多いようです。エンジンチェックランプは、車の排気温度に異常があった場合点灯します。エンジンに火が入っていないので当然排気温度に異常が出ますよね。

 

 

 

自分で診断するために

 

 

イグニッションコイルが壊れているかどうかは、BODEN(ボーデン)に設置されているような専用テスターが必要ですが、ある程度、予測をすることは可能です。

例えば、「エンジンチェックランプが点灯しているけど、特に調子が悪い様子もなく、普通に加速する。」なんて言う場合は、イグニッションコイルの不調ではなく、O2(オーツー)センサーなどの吸排気の温度や酸素濃度を測定しているセンサーが壊れている可能性があります。

逆に「エンジンチェックランプが点灯していて、アイドリング時に振動が大きい。」などのケースの場合、多くはイグニッションコイルの故障の場合が多いようです。

いずれにせよ早めに手を打たないと、シリンダーに入ったガソリン混合気が燃焼しないまま触媒装置(排気ガスの浄化装置)に入ってしまったりして、触媒装置を壊してしまうケースもありますので、早めにテスターを備えた専門工場への入庫をお勧め致します。

 

 

 

修理・交換について

 

 

専用テスターを備えた整備工場であれば、どのシリンダーのイグニッションコイルが不調なのか一目で分かるようになっています。エンジンカバーを開けるとすぐに交換できることが多いので、診断も含めて1時間以内に終わることが多いようです。

BMW7シリーズなど、V8エンジンの搭載車はもう少し時間がかかる場合があります。

交換費用は車種によりますが、部品・工賃を合わせて3万円位かかるケースが多いようです。BODEN(ボーデン)の修理会員制度BODEN CLUB(ボーデンクラブ)に加入のお客様は大幅な割引がございますのでご検討下さい。

 

 

 

日頃気をつけること

 

 

BMWの場合、7万キロ以上走っている車はいつイグニッションコイルが不調に陥っても不思議ではありません。不調に陥る前にあらかじめ点検や車検時に交換しておく、というのが最も最良の方法でしょう。

また、冷間時(特に北海道は冬の寒さが厳しいですからね)には暖気運転をしっかりと行い、エンジンが温まってから走り出すのも有効です。エンジンが冷えている際は、コンピュータが燃料濃度を自動的に濃くしていますが、燃料が濃い状態での点火はイグニッションコイルに大きな負担がかかっています。

 

 

 

予防整備について

 

 

 

7万キロ以上走っているBMWは、車検や点検時に点火プラグを換えることをお勧め致します。汚れたり摩耗した点火プラグへの着火はイグニッションコイルに大きな負担がかかります。

イグニッションコイルに限らず、輸入車の維持費を抑えるコツは、「壊れる前に直す」だと思います。

しっかりと日頃のメンテナンスの相談ができる信頼のおけるショップを見つけるのが得策ではないでしょうか?

 

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

・イグニッションコイルはエンジンシリンダーへの着火用電流を産み出す重要なパーツ。

・診断・交換は専用テスターを備えた専門店がお勧め。

・交換費用は1本3万円前後。

・7万キロ以上走っているBMWは要注意。

・暖気運転や、過度なアクセルの開閉の抑制など、車へのいたわりで長持ちする。

・車検や点検時にプラグの交換など予防整備を行える、信頼できるショップ(かかりつけのお医者さん的な)を見つけておくと便利。

以上イグニッションコイルについてまとめてみました。

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